2007年12月例会・忘年会 「こだわりの農業に取り組む」
講師:橋本幹夫さん(はし本農園主人)

食事:「手作り豆腐料理のおもてなし」谷 敏夫さん(谷常製菓社長)

日時:平成19年12月8日(土)
場所:養父市稲津 「四季旬彩」
参加者:峠、中安、宮元、成田、能登、谷岡、友田、木村、島垣、高石、会員外 1名
担当:幹事会(報告:高石)

■講師の橋本幹夫さんは、30年勤めたJAを52歳で辞めて、本格的に農業に取り組む。農会長のときに集落営農、転作を進め、転作田を預かりいろいろな作物を作ってきた。請け負い農業をして、田んぼが拡大し15町歩になった。
現在では、水稲8ha、大豆2ha、その他果樹(ぶどう、イチジク、ブルーベリーなど)、野菜(ネギ、ミズナ、ミニトマトなど)などを作っている。夜久野ではソバ、大豆を作ったが、いのしし、シカでやめた。

■農薬を使わない農業
化学農薬を使わない農業を目指してきた。稲作りでは、鳥取の農事試験場から紙マルチをいち早く取り入れ、また、アイガモ、鯉、糠ペレット、冬季湛水なども行ってきた。
「むらさきの舞」は紫黒米(赤米=古代米)の新品種で、アントシアニン色素とポリフェノールが豊富に含まれ栄養価が高く、発芽玄米の形でも販売している。
8種類の米(古代米(赤米)、セダカ、極小米、紫黒(しこく)米など)を配合した米、「手選り」方式で選りすぐりの米は「産玉(うぶたま)米」と名づけて販売している。
6つの道の駅やコープ神戸などで販売しているほか、都会の契約者との提携により、販路を拡げている。大阪などのイベントに出品、展示会場で購入してくれた人やインターネットで知った人が固定会員になって契約してくれる。個人の方が長く続く。イチジクは健康食として売れる。また、道の駅でのグループ作りにも取り組んでいる。

■農業者の苦労として
・米価の低下が続いていること
・共同防除をしないと自分のところだけで無農薬は難しい。
・イノシシ、シカとの戦いが大変。いま107枚の田んぼを持っているが、これさえなければと思う。いまではヌートリア、アライグマ、サルなども出てくる。
・最近では食品の表示問題がある。安全性をめぐって「有機」や「無農薬」の表示をどうするかということ。
・安全で信頼性があれば2割高までなら買ってくれる。
・経営は個人経営で、従業員は3人と私たち夫婦。シルバー人材センターからきてもらったり、以前は障害(児)者の方を預かってやっていた。

■土作りへのこだわり
化学農薬を使わず、化学肥料は一切使わない無化学肥料栽培を続けている。昔ながらの堆肥などを使用するほか、有機肥料として「ずばり有機」(鶏糞、米ぬか、EM菌など配合)を推奨されていた。

(報告者:高石)

| comments (0) | trackback (0) |
コメント
コメントする
  







この記事のトラックバックURL
http://tajimagaku.net/blog/tb.php/44
トラックバック
コメント
リンク
但馬学研究会へのメール
LOGIN
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASS:
OTHERS
COUNTER
合計: 176226
今日: 33
昨日: 68
(Since 2007/3/29)
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん
SKIN BY
ブログンサポート