2008年10月例会 「山里の恵み」~川ガニを食べる

開催月日   10月25日(土)
開催市町   豊岡市竹野町
テーマ   「山里の恵み」~川ガニを食べる
講 師    井上貞義さん (ドライブイン山里 経営)
場 所    ドライブイン山里
参加者    岩本(か)、岩本(め)、峠、宮本、飯尾、高石、谷岡、木村
       中嶋、椿野、成田、島垣、宮元、太田、久保、中田、福井
       西躰、戸田、小川 藤原(ひ) (21名)
       (会員外 2名)
担 当    中田、久保



竹野町南地区(兵庫県豊岡市)の山里の食材を使ったお料理をいただきながら、その漁や生活の様子を伺った。今日の講師は、その名も「ドライブイン山里」を経営されている井上貞義さんとその漁の仲間の方。



お店に入ると、いきなりこれ!川ガニがずらーっと並んでいる。この辺りの秋の味覚である川ガニをいただきながら、と井上さんにお願いをしたら、なんとこんなに。これ全部、井上さんがお店のすぐ横を流れている竹野川で獲ってきてもの。今年は数が少ないと聞いていたのに。井上さんのお心遣いにまずは感謝である。



これが「川ガニ」。地域によっては「ズガニ」「モクズガニ」などと呼ぶ。体長20〜25cmの立派な川ガニ。「川ガニ釜飯」が炊ける前に、まずこの湯がいた川ガニをいただく。



さてボチボチ「川ガニ釜飯」が炊けてきた。ご飯の上には、川ガニ1匹がまるまる一緒に炊けている。蓋をあけると、川ガニの香ばしい匂いがプーンと漂う。



「川ガニ釜飯」の食べ方にはちょっとしたコツがある。のっかっている川ガニを一旦、そとのお皿に取り出し、殻から中身を丁寧に取り出して再びご飯の上にのっけていく。川ガニのミソは、風味があって、そんじょそこらのカニミソとはワケが違う。



本日の講師であり、川ガニを獲る漁師であり、「ドライブイン山里」の料理人である井上貞義さんである。

出身は、このお店のある竹野町森本からさらに上流にある小さな集落・川南谷(かなんだに)。平家の落人の村との言い伝えもある最上流のドン着きの集落。現在は5軒しかなく、限界集落の一つになっている。かつて自給自足の生活であった。焼き畑をやりながら、ソバの栽培もしたそうだ。

この「ドライブイン山里」の名物は蕎麦。そば粉と自然薯(じねんじょ)で練った井上さんのこだわりの逸品。ここのお蕎麦は本当に美味しい。また、地元の栃の木から採取した栃の実入りの「栃餅ぜんざい」も美味しい。

すべて、お話をお聞きした井上さんの手に掛かった川ガニ、お蕎麦、栃餅ぜんざいのフルコースをいただいた。何とも身も心もとろけるような例会であった。

山里の恵みを、ぜひ「ドライブイン山里」で味わってみてください。

【報告者 中田孝一】

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