2011年~2012年度 5月例会案内
◆但馬が生んだ文壇の鬼才!~ 山田風太郎の世界~◆

 知る人ぞ知る山田風太郎。
忍者もの、怪奇もの、明治もの、エッセー、日記文学等々で一世を風靡した但馬関宮が生んだ稀代の小説家である。
関宮の医家で生を享け、多感な20を但馬で過ごした。東京で医学生の時作家としてデビューし、大成してからも常に望郷の人でもあった。
 風太郎の虜になり、山田風太郎記念館の建設に奔走し、「あんたぼくより、ぼくのこと詳しいねぇ」と氏をして言わしめた作家・歌人でもある有本倶子さんから、山田風太郎の世界をひもといていただきます。

日 時: 2012年5月26日(土)
場 所: 山田風太郎記念館
        (養父市関宮605-1 電話079-663-5522 )
        *R9関宮地域局前歩道橋の信号右折すぐ。
集合と食事: 関宮温泉 万灯の湯
        (養父市三宅821 電話079-663-555 R9三宅点滅信号左折500メートル)
        *どちらも国道沿いにたくさん看板や旗が出ています。駐車場完備。

講 師: 有本倶子さん
     (関宮在住の作家・歌人。歌集、前田純孝や山田風太郎の評伝、編著書、エッセー等多数)

スケジュール
12:00~12:50 集合・食事(万灯の湯:バイキング方式です)
12:50~13:00 記念館へ移動(約10分)
13:00~15:00 お話を聞く・質疑
15:00~15:30 館外の風太郎石碑、生家、関神社など見学
16:00      帰館、会員トーク、閉会、解散

参加申込みの締切: 5月24日(木)

例会担当者:峠、安達、福井、久保

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2011年~2012年度 4月例会案内
テーマ  ◆出石鉄道よもやま話◆

短命に終わった悲運の出石鉄道を中心に、但馬・北近畿の鉄道の歴史を紐解きます。鉄道や近代化遺産について、ミクロからマクロ、技術から社会背景まで広く深く調査・研究されている永井さんを講師にお招きし、今に残る数少ない遺構もいくつかご案内いただきます。硬軟自在の多彩な視点から繰り広げられる「永井ワールド・鉄道編」をお楽しみください。

講 師  永井英司さん(郷土史家/森林インストラクター)

日 時  2012年4月28日(土)12時~16時

場 所  
      集合(昼食): レストラン鳥居の里 (出石町鳥居 やすらぎ農園内 ℡ 0796-52-5553)
      例会    : 暮らしの学校 の~ら (出石町鳥居785  ℡ 0796-20-1295)

スケジュール 
      12時集合  レストラン鳥居の里で昼食
               (鳥居やすらぎ市民農園管理棟)
      13時     遺構見学
      13時30分  講義&質疑応答 (の~らにて)
      15時30分  メンバートーク
      16時     閉会

参加締切   4月26日(木)

例会担当者  中田、木村、上田、友田

周辺地図
http://g.co/maps/a9q74

続き▽
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2011年~2012年度 3月例会案内
           テーマ     「岩津ねぎを語る」
    
         ◆ 「まぼろしのねぎを全国に知らしめる」その道◆

「江戸時代、兵庫但馬の生野銀山で働く人々の冬の栄養源として、栽培され始めたのが「岩津ねぎ」のルーツ。真夏に苗を植え付け、凍てつく冬に収穫。厳しい自然の中、大切に農家が育てたねぎは、雪や霜にあたると旨味を増す。」という、うたい文句で始まるパンフレット!野菜で商標登録を取るのは難しい、それを可能にした取り組みの全てを語ってもらいます。


日 時  2012年 3月24日(土)12時から16時

場 所  多々良木みのり館 朝来市多々良木727-2 ℡ 079-678-1414

講 師  朝来市役所朝来支所地域振興課長 兼朝来公民館長 澤田郁夫氏



スケジュール  12時集合  多々良木みのり館レストランで昼食
               (食後、研修棟、小会議室に移動)
        13時    お話を聞く

        15時30分   質疑応答

        16時      閉会

参加締切   3月21日(水)

例会担当者  戸田 浜野 中安

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2011年~2012年度 2月例会報告  「幻想の野鳥に出逢う!」
■□  但馬学研究会 2011年度~2012年度 2月例会報告  □■

日時:2012年2月25日(土) 12:00〜16:00
場所:コウノトリ文化館 (豊岡市祥雲寺127)
講師:松島興治郎 氏 (コウノトリ文化館名誉館長)

【昼食】
コウノトリ郷公園内コウノトリ本舗食堂。ありふれた会席料理だがお品書きにも食材の生産者の氏名が書かれており主として北但・丹後の業者がかかわっていることがわかった。



【はじめに】
縁あってこの度特別天然記念物コウノトリの人工飼育と自然界放鳥に導かれたコウノトリ文化館名誉館長の松島興治郎氏、見方を変えればコウノトリに捕獲された人間松島興治郎氏のお話を伺うことができた。十分にまとめきれていないがその内容を感想も含めて記してみた。

【コウノトリ 一口メモ】
東南アジアからの渡り鳥でアムール川流域から行き来していた。中国南東部、朝鮮半島、日本に住む。
食べ物 魚類、ヘビ、カエル、ネズミ等を食す。
生 体  全長約110cm、羽根を広げると約200cmにもなる。
     1.まれに裏返しで空を舞うことがある。
     2.大きな赤松の樹上に巣を作ることから松上の鶴と云われることが多くあった。
     3.昭和34年豊岡地方で最後のヒナが生まれた以後、繁殖を見なくなってついに滅亡へと進む。
     4.コウノトリは風上に向かって立ちすくむ。
     5.平成元年(1989)飼育25年目、初めてヒナ誕生。
     6.平成17年(2005)9月24日最初の試験放鳥5羽。



【兵庫県北部 コウノトリ生息数】(資料より抜粋)
天保年間1830~ 出石鶴山に一つがい営巣(仙石久利 絶対禁獲区とする)

明治初年頃~   鶴山付近に飛来するものあり
  25年(1892) 鶴山のコウノトリ捕獲の勅令
  27年(1894) 鶴山にひとつがい営巣
  37年(1904)   同上

大正 9年(1920)  30羽内外 3巣
  10年(1921)  鶴山天然記念物に指定

昭和 2年(1927)  11巣
   5年(1930)  100羽内外 10巣 親鳥32 ひな22
   9年(1934)  20巣 41羽
  10年(1935)  18巣 38羽
  18年(1943)  鶴山松樹伐採 19年からは1巣もなし
  31年(1956)  22羽 30年に円山川に30羽集合
  33年(1958)  10巣 21羽
  34年(1959)  11巣 20羽
  38年(1963)  14羽 文部省文化財保護委人工飼育保存決定
  40年(1965)  11羽 2羽を捕獲して人工飼育始める
  46年(1971)  野生最後の1羽が捕獲されるも死亡
  61年(1986)  捕獲飼育されていた最後の個体が死亡

平成24年(2012) 143羽(野生48羽 センター内95羽) (2月25日現在)

【捕獲したコウノトリ】(資料より抜粋)
豊岡市内
昭和40年(1965) 2月11日  2羽 豊岡市福田地内
   42年(1967) 1月11日 2羽 出石町伊豆地内
           2月1日 2羽 飼育所内(野上)
   44年(1969) 1月11日  2羽 出石町鳥居地内
   46年(1971) 4月15日  1羽 豊岡市香住地内で捕獲
          (小計)  9羽
その他での保護捕獲入数
昭和46年(1971) 2月28日  1羽 福井県武生市から
         3月1日   1羽 鹿児島県徳之島町から
         (小計)  2羽
捕獲した合計         11羽



【コウノトリ(鶴)の一声】(松島語録)
○ 昨今、自然のあり方(土水空気)をこわしているのは人間だけだ。鳥魚獣などの動物はそんなことはしていない。私はそんな人間の傲慢さは許せないと思っている。地球と云う生命共同体に優しい心で接してきた旧人類のそんな生き方に対して今後我々はどのような行動で答えていくべきか反省しないければならない。
○ 方法が分からない時は鳥に相談した。
○ 私は職人である。
○ 神の領域には手を出すな。

【質疑応答】
Q: 松島さんがコウノトリを今日まで育てられた功績の大きさは云うに及ばないが、今後どのように生きて行かれるのか?
A: 一市民として今後何が出来るか。お世話になった市民の方々に恩返しができればと思っているが、日々コウノトリの環境も変わってくる。それに対して人間が手助けをするしないと言うことに関しては肯定も否定もしない。

Q: 今までどんな思いでコウノトリと接して来たか、またそれを支えたのは何だったのか?
A: その時々の考え方を話すが、動物的な考えが下地にあったし、これはいけると思った。また引くに引けない場合が度々あったが自分の責任で行ったこともある。私はその頃から願えば叶うではなく叶うまで願う、と云う言葉を心の糧にしている。

Q: 今後野生に帰ったコウノトリが昔の様に松の樹上に巣を作ると思われるか?
A: 作らないだろう。なぜかと言うと赤松の樹が十分にない。赤松は大樹になるまでに永い年月を要する、それまでは他の樹に巣を作るしか方法はないと思える。(外国では白樺の樹に営巣している所もある。)

【あとがきにかえて】(後日余話)
○ 今回昔ながらの囲炉裏を囲んでの講演であった。体の暖は赤々もえる炭の火で心の暖は水辺で鮒、鯛、うなぎ等が体を休めるが如くにやさしく包む氏の話術で時を忘れた。これまでの道は二者択一といったそんなやさしい選択ではなく進む道は只ひとつ一所懸命(ひとつの所に命を懸けると云う意味)その仕事をするのみだったとキッパリと云われる口元からは「和して同じず」の何事にもぶれない強い姿勢が感じられる。(しかしそんな中でも母がくれたやさしさが全ての生き物に通じることが大切なんですよ、、、と云われた時はこぼれ落ちそうな笑顔であった。

○ コウノトリ人工飼育事業の 歴史的変遷、組織、予算など人間相手のわずらわしさ無責任さにも笑顔でサラット触れられた。

○ 世にこんな俗謡がある「駕にのる人担ぐ人そのまたわらじをつくる人」コウノトリ事業の一連の快挙に駕にのる人担ぐ人はわんさといる。わらじをせっせと編んできた人松島氏にもやっと陽がさした。

○ 功なり名を遂げられた氏であるコウノトリ文化館名誉館長としての処遇は至極当然で、しかし氏には尻こそばゆく迷惑であろう「やはり野に置けれんげ草」である。我々は氏と接した3時間余りで野に咲くれんげ草黙々と「わらじ」を編む氏こそが良く似合うと思った次第である。
                                                                                                     【文責:飯尾】
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2011年~2012年度 2月例会案内
テーマ  :          幻想の野鳥に出逢う!
             ◆ 今何を語りかけているのか? ◆

1965年(昭40)野生のコウノトリのペアを捕獲、その後の人工飼育での苦労話。
「煎り豆に花や」と、言われようとも・・・・・
松島さんのみぞ知る秘話を話していただきます。知識を多く持つことはそれぞれの人生を
豊かにする、コウノトリの事ばかりとは申しませんが、より深く知ることも又,楽しいの
ではないでしょうか。

日 時 :  2012年 2月25日(土)  12:00~

場 所 :  コウノトリ文化館  豊岡市祥雲寺127
                 ℡ 0796-23-7750

講 師 :  松島興治郎氏 (コウノトリ文化館名誉館長) 

スケジュール 12:00集合  コウノトリ本舗で昼食(駐車場内)
                   食事後、文化館に集合

       13:00    講演と質議応答

       15:30    メンバートーク

       16:00    閉会


参加締切    2月21日(火)

例会担当者 島垣 守山 飯尾


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