2010年4月例会 「但馬はフィッシングの聖地だ!!」
2010年4月24日
北前館 (豊岡市竹野町)
講師 谷 泰介氏 (海族副代表、FINAインストラクター、あわび本舗ロイヤルスタッフ、Devilfish・暁ジーンズアドバイザリースタッフ)
参加 島垣 太田 小川 岩本か 浜野 福井 中嶋 中田 飯尾 峠 高石 久保 戸田 成田 谷岡 
    会員外3名
担当 太田 小川 中尾 岩本か(報告者) 

●生い立ち
豊岡市津居山出身 漁師である祖父に連れられて3歳の頃から沖釣りを始める。小学生の時は釣りクラブで部長を務める。山陰・若狭・四国・九州などを釣り歩く。アオリイカ・メバル・ソイ・ハタ系を得意とする。
釣りが好きで、今は「スポンサード」を受けている。つまり、スポンサーがあるプロの釣り師。

●道具などの変遷
最初は、人から借りた疑似餌と竿で釣ってみたところ、岸からすぐの所でたくさんのアオリイカが釣れた。疑似餌は餌が要らなくて、車も臭くならないし、手軽。竿(ロッド)と、疑似餌(ルアー)と糸(ライン)とリールがあれば、出来る。祖父の頃、かつての釣りは糸を手で持つか竹の竿。糸は10メートル程度。餌はクルマエビだった。祖父は、その当時から既に疑似餌を使っていた。イカ釣り用の餌疑は、歴史が非常に古く、発祥は鹿児島で武士の嗜みであった。300年ほど前からされていたのではないか。
リールも、今は格段に変化している。昔はアメリカから輸入して使っていたが、ものすごく大きなものだった。今は性能が良く、小さくなった。



●釣り人口
釣り人口は確実に増えている。あまりお金がかからず、身近で手軽。最近では、女子もルアーフィッシングをするようになった。毎年2月にインテックス大阪で行われるフィッシングショーでは、人がすれ違えないほど。今は、不景気で、メーカーがつぶれて少なくなっているが、釣り人口は増えている。ショーでは、2日間で、6-7万人が訪れる。

●道具のいろいろ
ロッドは、太さや長さに少しずつの違いがあって、季節や場所によって、目的によって使い分けられるようになっている。リールも、太鼓リールは船釣りにもってこい。巻上げしやすいリール、スピニングリールは、投げ釣りにもってこい。ラインは、数本の強靭な糸をよって作ってある。細くて、ルアーを投げたときに、リールやロッドとの干渉が少なく、少ない力で遠投が出来る。細くても、5キロくらいまでの引っ張りに耐える。丈夫で1-2年は持つ。ルアーやおもりに使われていた鉛は、環境への負荷への配慮から、最近ではタングステンに代わってきている。針もチタンに。軽くて、魚の吸い込みが良いこともあるし、錆びない。



●道具と流行
魚を釣る前に、まず人を釣らなければいけない。ルアーのデザインや、ロッドのデザインも、流行がある。プロとして活動し、メーカーと契約して活動している関係で、どうしても釣らなければいけないのが辛いところ。しんどく感じることも。自然相手で、あまり神経質な人には向いていないかもしれない。のめり込み過ぎるのも考えものかも。
漁師は、昔のやり方を変えたがらないが、釣果が明らかに違うと変える。
ルアーにも様々な種類があり、メタルジグ・ミノー・ラバージグなどなど。色、大きさも様々。

●魚の目とルアーの色の関係
ルアーは美しい色をしているが、色自体は、一部の魚を除いて判別できていないようだ。魚には「色素胞」が無く、「キラメキ」が魚にアピールして、釣果につながる。最近では、アワビを使った、非常にキラメキのあるシートも販売されていて、それをルアーに貼り付けることにより、さらにアピール力が増す。天然の魚皮もなかなか良い。
日本海では、緑青の海水の色なので、アングラー(釣り人)から見ると、オレンジ色のルアーが良く見えて、海水の中での動きをチェックできる。但し、メバルは色がわかっているようだ。柔いルアーのラバージグの色を変えるとアタリが変わる。ルアーも。「マッチザベイト」と言って、ベイトフィッシュと似たルアーに魚は反応しやすい。



●特別な場所、但馬
日本海は、プランクトンの影響なのか、魚が非常に多い。遠征してみると、但馬にいない美しい大きな魚も釣れるが、水がきれい過ぎ釣れない場所もある。但馬の魚影の濃さがあらためてわかる。日本海側の但馬から少し離れると、砂地になるので、但馬の海底の素晴らしさを感じる。



●その他
海族(うみぞく)というクラブ(現在会員数50余名)では、年2回の海岸の掃除などの活動をしている。多くのアングラーが休日返上で活動に参加してくれる。結果、魚釣りがしやすい環境になり、ダイバーとも仲良くなれる。魚がルアーに乗ってきやすくなるが、行政は乗ってこない・・と皮肉も。実際、竹野のダイバー仲間と谷氏が手を振り合うというシーンも。地元に愛されている。

(報告者:岩本和)


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