2007年4月例会 「但馬弁を探る ~ほんてぇ~たじまべんてぇあるんじゃろうか?~」
開催月日 : 4月28日(土)
開催市町  : 豊岡市竹野町
テーマ   : 「但馬弁を探る ~ほんてぇ~たじまべんてぇあるんじゃろうか?~」
講 師   : 山田寿夫氏
場 所   : 竹野御用地館
参加者   : 島垣、能登、原田、峠、高石、岩本か、岩本め、椿野、藤原じ
         浜野、中田、谷岡、戸田、小川、木村、中尾、友田、成田 (18名)
担 当 : 島垣、能登、岩本和(記録)


まず、膨大な貴重な大屋方言一覧表に驚く。
但馬の限られた地区での方言の考察で、これだけあるので、但馬全体を調べたらとんでもないことになると想像できた。

●これが但馬弁というのは無いようだ
但馬でも、東西南北で、方言が変わってくる。
今のところ、「これが但馬の方言だ」というのがない。
また、取材は行政の急ぎの仕事で短期だったので、まだ不満足な仕上がり。
50年~100年スパンで見れるものではないので、非常にわかりにくい。言葉は変化しているもので、それだからこそ、方言は大事とも言える。
また、秀吉の頃、金鉱があったからか、秀吉とお上とのつながりが大屋には残っている。交差点的な場所だから、言葉が混ざっている。

  

●例題を出して、方言を集める
例えば、「美しい景色」「美人」「全部」「必ず」「気の毒」「干し大根」「漬物」「お手玉」を会員の方々に、但馬の言葉でどう言うのか挙げてもらう事をした。すると、出身により、いろいろな方言が出てきた。

「美しい景色」→きれぇげなけしき あじけぇけしき 等
「美人」→べっぴんさん 等
「全部」→でんぶ ありこまち 等
「必ず」→どんでも どーでも ぜってゃあ しゃっても 等
「気の毒」→かうゃあさげな かわいさげな けうぇえそうな 等
「干し大根」→ほしでゃあこ (干し方の状態により変化)たこのあし まるぼし 等
「漬物」→こうこ つけもん くせもん くもじ おくもじ (これまた状態による) 等
「お手玉」→こびいし おおさわら 等

※これらのわずかな方言の違いで、出身地が少しわかるという。

●取材の話
方言を聞き取れても、文字に落とせない場合がある。また、発音が出来ない事もあり、取材して第三者に伝えると、間違って伝わることもある。

取材は、地域の人に入り込んで、自然体でやらないと、方言が出てきにくい。かまえてしまうと、出てこない。

特に大屋の人はやさしい。歴史的にも対立しない人々のいる村人はあたたかい。
そんな場所には古い言葉が残っていることがある。宮中の女官が使った宮中言葉も残っている。また、よそには無い言葉も残っている。

歴史の中から人為的に消し去られた言葉も。
時の支配力のある人の都合からかも知れない。タブーとなっている。
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