2013,05,26, Sunday
「但馬弁ってあるのだろうか?」「但馬の中でも山ひとつ越すと違う言い方しているね」「昔と今とで使う言葉がどんどん変わってきたね」などと会員同士の興味から今年度のテーマは「但馬の方言」となった。
実際に始めてみると、あまりにも身近すぎて返ってそれを知る・学ぶことがとても難しいことが解る。そこで、但馬の方言を研究されている谷口裕さん(豊岡市立港中学校教諭)に三たび講師をお願いすることになりました。
谷口先生はプライベートなライフワークとして但馬の方言を調査し、それを体系化してご自身のホームページで情報発信をされている。今回のテーマは「語源」。いつ頃、どこから来たのか?始まったのか?
しかしながらなかなか体系化されている文献はないそうだ。言葉は生き物。時と空間を越えてどんどん変化していく。それを捉えるのはなかなか難しいことなんだと改めて感じました。
谷口さんは、但馬の代表的な方言をアイウエオ順に説明してくださいました。1時間以上経ってもまだア行。事例がとても面白いのでなかなか進まない。まさに終わりなきテーマですね、方言って。結論があるわけでもないし、と言うのが私の感想でした。
以下、私なりに面白い、と思った方言の一部を書き出してみました。
あかい → 明るい (鈴鹿山脈以西)
あじこい → 美しい、きれい
あはあ → 阿呆
ありこまち→ あるだけ全部
いか → 凧 (いかのぼり)
行きた → 行った (上方、江戸も)
いぬる → 帰る
えむ → 実がはじけて出て来る
えらい → だるい、苦しい
おけんてい→ そうでないのに、それらしく振る舞う
かだら → 身体(からだ)
がっせい → いっさいがっさい (合才=がっせい)
かわいい → 可哀想
こーじゃげ→ 大きく見える (口才=こうじゃ)
ごんたくれ→ 暴れたり周囲を困らす(義経千本桜のいがみの権太より)
しゃっても→ 必ず
じょしゃねえ→ 抜け目ない (如才)
たらし → おやつ
びく → 小娘 (比丘→比丘尼←サンスクリット語)
ひろーす → がんもどき (ポルトガル語)
ぼいやこ → 鬼ごっこ
よーさり → 夜
【参照】但馬方言のページ
谷口裕氏運営サイトをぜひご覧下さい。
【文責】 中田
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